絵が上手くなるために最も重要なこと

「絵をもっと上手く描けるようになりたい」という思いは、絵が好き人こそ強く抱く気持ちだと思います。もっと自分が思うように描けたら楽しいだろうなって少しでも理想に近づきたくなるものですよね。きっとそんな気持ちを抱いた方の多くは、理想の絵を追い求めて、きっと一生懸命に練習しているのだと思います。苦しい方も多いのではないかなー。

これは自論ですが、私は絵が上手くなるために、努力は重要事項ではないと思ってます。

だって絵が上手くなるための努力を極めていくと苦しいんですもん。。。もっと上手く描きたいと思っている間、ずうーっと描いても描いても、これじゃダメだこれじゃダメだ!!の連続だから。

「上手くなりたいのに思うように描けない病」という負のループ!

上手くなりたいのに

思うように描けない

必死に描き続けて

一瞬何かに辿り着けそうな気になる

でもまたすぐに能力が足りない気がしてきて

もっと上手に描けるようになりたい、ならねば!!

エンドレス~・・・

というサイクルにはまってると辛いです。

本当にこれはもう、絵を描いている自分を呪いたくなるくらい苦しいのですよ。(そんな気持ちに全然ならないよ!という方、なんか引くようなことを言ってしまっていたら申し訳ないっ・・・!)

努力はいらない?!

ここで私は伝えたいです。絵が上手くなるために苦しい努力はすることないよって。

絵が上手くなるために、何が大切だと考えますか?

テクニックを学ぶこと、デッサンを徹底すること、ひたすら模写。もしかしたら、必死に苦しいくらいに絵に向き合うことで素晴らしい絵を生み出せると思う人もいると思います。

思い方は人それぞれです。どの答えも正解だと思います。

でもね、人それぞれの意見があっていいのなら、ありきたりかもしれませんが、私は「絵は楽しんで描くことが最大の上達の秘訣です」と答えたいです。

苦しんで生み出したからこその芸術

芸術って独特で、「苦しい時こそいいものが生れる」って言われたりするじゃないですか。私ね、昔、はたからみたらどうでもいいこと悩んでいるなって思われてしまうかもしれないけれど、”幸せになっちゃったら、絵が描けなくなる”って思って怖かったときがあったんですよね。

いやいやいや・・・笑。って感じですよね。

でもねだからこそ私は、苦しむことなんてないんだよ、楽しく描こう!!と言いたい!

楽しく描くことが一番大事です。

だって絵が好きなんですよ、苦しいなって思うことがあっても今まで描き続けてきたんだから。そんな好きな事なのに自分の絵にバツ印つけていたらもったいないじゃないですか!

どうせ描き続けるなら、楽しい方がいいです。苦しい苦しい、描けない描けないって思いながら絵と向き合うより、楽しいな、幸せだな、次は何を描こう!!ってキラキラしてたほうがいいです。

そういうときのあふれだすような創作意欲って、強力です。ネガティブさを吐き出すかのように生まれるアート、苦しみから成る芸術に匹敵するくらい強力です。

でもそれじゃ上達しないんじゃないのかな・・・と思いますよね。

好きなだけじゃどうにもならない?!

まず言えるのは好きで楽しくてやってれば嫌でも上達するから心配ないよってこと。

さすがに「絵を描くのが好きなんだーっ!!」って言いながら、一切何も絵を描かなければ上達は難しいけど。(あ、でもね、絵を見たりインスピレーションを受け取ったりして、自分の中に引き出しを増やすという意味では描かなくても成長するよね!)

もしもずーっと描き続けているのに1mmも変化ないというのなら、逆にそれは才能ですよね!ずっと同じであり続けるのって実は難しいことだから。超安定的な画力を魅力にしたほうがいいと思う。

なぜ上手くなりたいのか

あとは、究極的な投げかけになってしまうけど、

絵が上手くなる必用って本当にあるのかなって。

・・・。この記事を根本から覆してしまっているきもしますが。

 

絵が上手くなってどうしたいのか。

それを考えて行くと、実は絵が上手ということがそんなに必要なことでもないことに気づくことがあります。

美大の受験に受かるためであったり、写実画を極めたいとか、そういったクオリティの向上が必須条件になる場合は例外ですが、そうでなければ案外、自分が自分に、上手くならなければならないという暗示をかけていることがあります。

例えば絵で仕事をしたい場合なんかは、絵の上手い下手は関係ないですよね。今の時代は多様性OKな素晴らしい時代なので、とくにそうだと思います。

綺麗すぎない、どこかくずれたイラストがウケたり、気持ちを色に表してキャンバスにひたすら色をおいていく作風で売り出してもいいですし。だから、絵で仕事がしたいのに上達しなくて苦しんでいるのなら、上達する道を模索するよりも自分が向くフィールドを探すしてみるといいんじゃないかなと思うのです。

あとは上手くなりたい動機が、周りから認められたいだけだった、なんてこともあるかもしれないですよね。褒められたいとか、賞をとって実力を証明したいとか。

もちろんそうすることが好きならいいのですが、もし、もう苦しいのが嫌!!というなら、私は何よりも自己評価を大事にしてほしいとお伝えしたいです。

他者評価の曖昧さ

他者からの評価は案外ものすごーく曖昧なものだったりします。同じ事柄に対しても、人によってまったく違う答えを返してくるものです。人によって違う答えを返してくるならまだしも、同じ人が時によって違う答えを返してきますから!

だから自画自賛するのです。自画自賛ほど信頼できるものはありません!だって自分の心の中は全部スケスケに見えるでしょ。自分がすごーい!!楽しいーー!って感じてたら、すごいんです。間違いなく楽しいんです。

「やばぁーーっめっちゃ綺麗な色になった!!」

「はー、美しすぎるだろこの絵!!」

って、自分の描いた絵を見てニヤニヤするのです。

絵を描くのがせっかく好きなら、その愛をダダもれさせて楽しんで欲しい!

承認欲求を楽しく満たす

そもそも承認欲求?自己顕示欲?から、絵、というものが存在するのだろうから、他者評価を求めるのは自然なことだとも思う。でも、

”他者評価を得る=苦しむくらいに絵に向き合う“

とか

”他者評価を得る=上手い絵を描かなければならない”

という仕組みは必ずしもではない。

「見てみて!素敵でしょ!!」って絵描くの楽しいねって感じで、他者と繋がることもできるもんね。

 

絵が上手くなるには

この流れで、今回の記事のタイトルにもある、上達するために大切なことをまとめるとしたら

まずは大前提として、自分の絵を「上手い!!」と自分が気づく事。です。

上手いっていう表現だと、「えーー・・・下手なのに思えない・・・」という抵抗が出てきちゃう場合もあると思うから、「上手い」→「LOVE」という感じのニュアンスで思ってみて欲しいです。

下手だ下手だと思っている間じゅう目の前にある自分の作品は下手な絵だから。でも「たまらんー好きだ―!」って自分の絵を評価したとたん、すごい絵に変身する。

でね、きっとそうやって絵を描いていると、絵を描くことが嫌いにならないんですよ。描き続けることができる。

楽しいし、大好きな絵を生み出せるし、描き続けて勝手に上手くなっちゃうし、いいことづくめです。(しかも不思議と自画自賛してると、なぜか周りからも認められたりする。逆に自分の絵を嫌っているときほど、どうしてだか誰も認めてくれていない。)

楽しみながら基礎を知る

あとは絵には知っておくと楽に描けるようになる基本みたいなのがあって、それを楽しみながら知れるといいと思います。

私が絵を描く最初の入口は本屋さんにある絵の描き方の本でした。小学生の頃だったのですが、女の子の描き方とか、色鉛筆の使い方とか読んで、もう楽しくて楽しくて。楽しいから続くんです。

それで、その頃の感覚を思い出しながら、私もお絵かき講座を作ったんです!みんなができるだけラフな感じで読めるように簡単な表現を心がけてまとめてます。

伝えたいことの量が多いので、1つ1つのページのボリュームは結構な量なのですが、堅苦しい感じは抜きにしてます。絵の事ぜんぜんわからないっていう方にも興味持ってもらえたらいいなって思って作っているので、気楽にご利用ください。

今回は随分長く語ってしまいました!つまり私がなにを言いたいかというと、楽しくお絵かきしようっ!ってことです。

私は画材とかお絵かきが好きだからやっぱり、絵を楽しんでくれる人がいっぱいになったらいいな。

 

 

お読みいただきありがとうございました。