苦しい。辛い。悲しい。もう嫌だ。全て忘れてしまえたらいいのに。そんな君に朗報です。悲しいことを忘れるスイッチ、つくりましたので、どうぞ。
押せない私
もしもそんなスイッチをプレゼントされたらどうするか。と、10代の頃の私は想像しました。
結論。
押さない。といより、押せない、でした。
嫌だ嫌だと思いながら、押せないです。心のどこか遠くの方で、嫌な記憶は私に向かって叫びます。消さないで。と。
不思議です。嫌なら捨ててしまえばいいのに。消し去りたいような苦い思い出であったとしても、私は自分の一部として、どこか愛着を感じてしまう。
忘れたい。忘れたく無い。我儘ですね。どこまで自分が大好きなのでしょう。
どうか忘れて、と願いたくなるような、私のどうしようもない姿を覚えてしまっている他人の記憶を消すスイッチの方が押したいかも。。。見せたく無い私を抹消するのです。…スイッチ押す以前に、他人は人のことなんて、そう覚えていないですね。それに自分だけが記憶しているというのもまた、寂しいような気もします。
悩んだ挙句、現状維持で。