カールラーション調べたら

私が影響を受けた画家について書いた記事で、カールラーションを挙げました。あれから少し調べてみたら、カールラーションも神話や宗教的意味合いの持つ大作もてがけており、芸術家だったんだなぁ、、と勝手にショックを受けてみたり。

私は、ただひたすらに家族を描く、カールラーションが好きだなぁと思っていたのです。ところが私が知らなかっただけで、北欧神話を題材とした壁画なども手がけていることに気付きました。しかも物語を題材として描かれた「冬至の生贄」は、タイトルからもわかるように、生贄を捧げて神様に祈る、しかも人を捧げたり、王様を捧げたりと、何とも生々しいテーマを取り扱っているのです。ショックだぁ。。。

そしてどこまでそういった表現を許可するかについて、美術館ともめたという記述も。もう少しまろやかな絵画になるようにしてほしい美術館vsカールラーション。更には匿名で、歴史への勝手な結びつけであるという批判を受けたり。本人も相当に苦しんだ様で、「冬至の生贄の運命が私を破壊した!この私を暗い怒りに追いやった。」と語っているそう。

あまり強い思想が込められていない、透明な絵を求めている私でしたが、芸術家はそれでは成り立たないのかもしれないなぁ、と改めて思いました。

勝手に未来の人間に、ショックを受けただとか、思想が乗っていないものがよかった、とか言われる過去の偉人たち。まぁ迷惑な話ですね。

だけどやっぱりカールラーションの家族の絵は可愛くて綺麗な色で好き。