ドネーション制に挑戦

ドネーションって「寄付」という意味なのだそうですが、ここで私が言うドネーション制とは自由料金制のこと。ギフトエコノミーという考え方が元になっています。

ちなみにギフトエコノミーというのは、与えることで循環する社会(贈与経済というそう)のこと。

これまでの支払いシステムって、

商品が欲しいなら、それに見合う決められた額を払いましょうねっていうもの。

ギフトエコノミーで必要なのはただ与えること。1人が与え、与えられた人はまた誰かに与え・・・そうしてありがとうの気持ちが繋いでいく経済だそう。

ペイホワードです。

そんなギフトエコノミーをひとつの参考にして、支払いのあり方について考えました。

自由料金制を簡単に説明するとしたら・・・投げ銭のような感覚。

与えられたもの対して「ありがとう」という気持ちがある場合には、お客さんがドネーション(投げ銭)として好きな額を納めます。

お客さん側が、支払い額を決めるんです。

まだまだ認知されていないかもしれませんが、

このドネーション制を導入しているお店も

世の中にはちらほらあるみたいです。

(イベント参加費やライブ代をドネーション制にしているケースが多いみたい。あとはレストラン代金とか、カウンセリング代金とかを、自由料金にしているお店もあるそうですよ。)

支払いの金額は自由。

でも自由金額にすると、お客さん側からすると、

「いくら払えばいいかわからないから困る」

「相場がわからない・・・」

「そうはいっても、どうやって金額決めればいいの?」

と、悩んでしまうこともあるみたいです。

応援したい、とか、気に入ったよ、って気持ちの表現。相場は無く、ケースバイケース。

ちょうどいい金額、気持ちよく出せる金額は1人ひとり違うのかな、と思います。

けれど実際、「うちはドネーション制で運営してます」なんて言っても

???

となってしまう方がほとんどだと思います。

 

また、支払いが義務である世の中で、

いきなり任意でいいですよ、と言われても正直不安が残ります。

お客さんの立場で考えた場合、難しいのが完全無料ではないという所。

はじめから無料というアピールをしているのならドネーションを支払う方も気が軽い。無料なら、支払わないことが基準になるからです。でも、支払いたいと思える額を決めてお支払いください、となると、請求はするのにその金額の基準となる額が見えてこない。

ここで支払う側としては「いくらなら相場なのか」「みんなはどうしているのか」といった難しい内容がどうしても浮かんできてしまう。

これって見方によっては金額設定をお客様側に投げているだけのようになってしまいます。

ドネーション制での運営を可能にするには、余程の余裕がなければ難しい。金銭面でも精神面でも。ただひたすらに与え続けることは、自己犠牲とも言えてしまいます。それでも耐えられるだけの財力と精神力。でなければこの社会では人間、のたれ死んでしまう。

もしくは、与え続けることで、うまいこと自分にも還元される方法を見出せる、凄腕経営者とか。

テイカー、ギバー、マッチャーの話でもよく出てきますが、相手が損失をしようとも自分が得られればそれでいい、という考え方の人間もたくさんいるわけで、そういった方がお客様となる場合もあるのです。むしろそういったタイプこそ、ドネーション制の無料提供をかぎつけて集まる傾向にあると思う。

そもそもなんですが…ありがとうの心で繋がる自由な経済ドネーション制を用いて、上手いこと最終的な利益が自分にもたらされるように運営する、というのはいかがなものか。それは無料提供をうまく活用した、ごく今まで通りのビジネスではないのかしら?

なので素人が手を出すには、なかなか難しい分野だと思います。

素敵だけどね。本当に与え合うだけの社会になったら。