歯医者さん嫌いを克服できるかもしれない。と思えた日。

私は病院が大の苦手です。痛くて、怖いし、不安だし、お薬も嫌だし、なによりも怒鳴ったり圧が強めのお医者さんを目の前にすると、もう崖から突き落とされたような気持ちになってしまいます。でも特に、歯医者さんが苦手でした。顔の、しかも口の中という、パーソナルスペースをいきなり突破した治療が、怖くて。

抜歯。

親知らず、ちゃんと生えてきますように。

と、お祈りしたけどだめでした。

もう。嫌だ、抜くのはこわい。こわすぎる。私には出来ない。

さようならの音がした

もっと今以上に人間は進化するべきです。親知らずで不具合おこさないようになるべきです。世界中のどれだけの人が親知らずによって、不安な夜を過ごしていることだろうか。

こわい。こわい。

抜くときミシミシ言ってたなぁ。可愛そうだった。私の歯が。歯に、ごめんね、と泣きたくなりました。毎日大事に磨いてきたのに。

でも今行っている歯医者さんが、なんでこんなに優しいのだろう??!とビックリするくらいに優しく、助けられました。

複数名の先生がいるのですが、皆んな素敵。丁寧に説明をしてくださるのはもちろん。良い歳になって大人気ないのですが、がんばってね、ごめんね、痛いよね、と、事あるごとに言葉をかけてくれるのが有り難いのです。そうなんです、痛いんです、ものすごくこわいんです、と心の中で返事をしています。きっとわかってくれているんだ、という気持ちになれて、いくらか落ち着きます。

先生の励ましの言葉と、愛しい歯を無理やり引っこ抜いて、さようならしなくてはならない喪失感とで、私のメンタルはキャパオーバー。

抜いた後は安心して、自分のとれたてホヤホヤの歯を見て、なぜか笑ってしまう私。ころん。て、赤い液体をまとった歯が置いてありました。

そして抜いた後もほぼ痛みがない!有り難いです。

お医者さん選び

お医者さんと言う職業は、本当に大変なお仕事ですよね。もしも私がお医者さんなら、お客さんの親知らず引っこ抜くときに失神するか、号泣するかしそうです。

今の歯医者さんじゃなかったら、抜く決断できなかったかもしれない。衛生士のお姉さん方も、美しくて優しくて笑顔でとっても素敵だし。何気ない会話で、笑顔にさせてくれたりするのでホッとします。

歯医者さんへの苦手意識は、なかなか拭い切れないですが、通いたいと思える歯医者さんに出会えたことによって、安心度が違います。

なんて言いながら、残りの親知らず抜歯のことを想像すると、やっぱり足がすくむ。。。早くスッキリしてしまいたい。でも怖い。

歯科だけでなく、各科、信頼できるお医者様を見つけられたら、とても心強いのになぁと、思いました。