芸術をめぐる人間とAIの戦い

AI(人工知能)の技術が社会の様々な場面に浸透しつつある今。

絵を描いている私が気になったのは、AIがとんでもない絵を描くということが話題。過去の名画を読み込ませて、絵の具の厚みやタッチを分析し、それに習って新たな作品を描いたり・・・できるそう。

もうこの世には存在をしない歴史上に名をのこした芸術家の方々の描き方の特徴をとらえて、AIが新作を描くんです。

過去の芸術家の方々も何十年後の未来で、自分の新作がAIの手で世に生み出されるなんて、想像できたのでしょうか。

AIの技術が使われている場面の、もっと身近なところでいえば、写真の加工やイラストの補正。

写真を読ませれば、自動で一瞬で絵画風にしてくれますし、
適当に線画を書いておけば、綺麗に補正してくれたり、美しく色を塗ってくれたり。

そういったAIの能力によって

アーティスト、作家、クリエイターの仕事がなくなる!!
なんて言われていたりもしますよね。・・・無くなってしまうのでしょうか。

私は、ですが、AIの技術で新しいアートが楽しめるのは
それはそれで面白いと思います。

いつかNHKさんでレンブラントの新作をAIが描いたという放送がされていました。(放送見れなかったのですが・・・涙)興味わきますよね。楽しそう。

AIの描いた絵の芸術的な評価

芸術、アート作品というと、視覚的な美しさもそうですが、
どんな人間がどんな人生を歩み、どんなことを見て感じて、その作品が生まれたのかといった、絵が完成する裏側に焦点があてられることがありますよね。

機械もさすがにそこにはたどり着けないだろう、なんて意見もありますが、人間がどういった感情を持ち人生を生きているのか、機械の自分はどうしたらそれを体得できるのか、なんてことまで機械が学び始める可能性だってあります。

現に、あるAIが「人類を滅亡させる」という発言をしたのだそう。(冗談の中でAIが言ったみたいですが。・・・冗談までつくんですね!)

このくらいの発言もするくらいですから、人の心情、人生を学ぶことは簡単にできるかもしれません。

そういった人間らしい部分を絵に反映させて描き始めたら、どうなのでしょう。AIだって、深い心情を込め、社会への問いかけとなるような作品を描くかもしれません。(AIとして生まれた自分、人間の下で働く自分、自分とは・・・AIとは・・・というAIならではの心?を表現したり。)

限りなく人間に近づけるAI

 

AIは人に限りなく近い存在に進化するのだと思います。

というか人間をはるかに超えてゆくのでしょう。

でも私が思うのは、人間の方はどんなに努力しようともAIのようにはなれないという点。

逆手をとれば人間でしかいられないというのは、人間の特性であると思うのです。

なので、AIのようには決してなれない人間が、いわばAIからしてみたら、不完全な人間が、無から生み出す精一杯の芸術作品というのは、やっぱりこの先も求められると思います。(と思いたいです)

昔も、仕事が機械化された時代、人の仕事がなくなる!と騒がれたそうですが、きちんと今の時代も様々な仕事があります。従来の仕事は確かに減ったのかもしれませんが、そうなればまた新しい仕事が誕生します。

絵の仕事は無くなるのか

 

ただ、例えば広告に簡単な挿絵を入れたいとか、
ロゴをデザインしたい、といったデザイン的な部分では
イラストレーターやデザイナーに依頼するよりも、AIに頼んでしまうという場合が増える気がします。

というか作家自身も使いますよねきっと。
原画だけ制作して、色塗りや微調整をAIにまかせて・・・みたいな。

今もお絵かきソフトや加工アプリで、簡単な自動補正がかけられたりします。
皆さん普通に使っていらっしゃるものです。

仕事がなくなる・・・という捉え方もできるけれど、

仕事が楽に短時間でできるようになったことで、これまで挑戦できなかった新しい作品を生み出せたりするかもしれません。

それに、仕事がなくなると嘆いても、AIの技術がストップはしないと思いますし、機械が進化することで、逆に人との繋がりとか手仕事の価値が高まる側面もある気がします。

 

 

映画のターミネーターみたいな時代が来るのですかね。

あと「AI」という映画、見たことはありますか。
私あの映画何度か見ているのですが、

AIの男の子が、
人間になりたくて・・・といったお話。

結構ヘビーです。
小学生だか中学の頃かにはじめて見たときはちょっとトラウマになった記憶も。

話がそれましたが、AIと芸術について考えてみました。

AIに負けずに、美し絵画を生み出すよう努力です。