ドット絵に挑戦。単純さこそ味になる。

ひょんなことからゲーム背景のイラスト作成を依頼されまして、

今回ドット絵に挑戦しました。

ドット絵とは

ドット絵とは、ドット(点)で描くイラストで、ゲーム機が出始めた頃に一般的によく使われていた絵です。

滑らかな線ではなく、全てを粗めの点々で描いていくので、精密な絵には不向き。

でねー。これが意外と難しい。すごい簡単そうなのに難しいんです。

ドット絵に苦戦

単純さゆえの難しさ

何が辛かったって、かなり意識していないと絵を単純化させることを忘れてしまう。

これは絵描きの性だと思います。普段絵を描くときって、無意識にリアルな質感だったり、立体感、精密さなんかを重視しているのだと思いました。ついついね、あとちょっと、もうちょっと、って変にリアルさ表現したくなるんです。

サイズ感に注意

あとね、拡大して描いているけど、実際ゲームになって画面の中に配置されると、かなり小さくなるわけです。そうすると精密に描いてしまった絵なんては縮小されると、ただのゴチャゴチャした固まりにしか見えない。

ドット絵の魅力を壊してはならない

ドット絵の売りって、やっぱりドットなんですよね!

ちょっとガタガタが目立つくらいで、いかにもドットって感じの。それが何とも言えないドット絵の可愛さなのです。

そこに変なリアルさがあると、逆にただの荒い絵になっちゃう。

今回すごく勉強になりましたー。

クライアントさんが求める画風に染まる技術

イラストレーターとして請け負いの仕事をする際に大切なこと。これはドット絵に限った事ではありませんが、いかに要望に沿った仕事ができるかは大切な技術。

色合いとかね、知らず知らずのうちに自分色がでちゃうんですよーーー。私、請け負いの仕事は、やっぱりクライアントさんの求めている絵が描けてなんぼだと思っているので、最大限希望に近づけて制作することをかなり意識しています。だけどね、それでも描いているうちに自分色に寄ってきちゃうの。。。

今回だったら例えば1~10枚目くらいは「ドット絵、ドット絵、コントラスト強め、強め」って張り切ってスタートするじゃないですか。このあたりでは、割とすんなり自分色を封印できているんです。

でも20枚目、30枚目と作業を重ねていくうちに、淡い色とか知らないうちに使ってるんですよ!「あー良い感じ。綺麗な色~。」とかってにんまりしてて。

「!!!いけない!オーダーはこうじゃないんだ!!!」っと我に返って直すという。

私色んな絵を描くのが好きだから、割とコロコロ変化できるつもりでいるんですけど、やっぱりどこかに自分らしさって無意識に現れちゃうんだなーと、気づかされました。

せっかく今回ドット絵お勉強させてもらったから、今度お絵かき講座にものせようかな。