パステルは初心者の方から本格的に描きたい方まで
幅広く使える画材だと思います。
簡単な技法を使って誰でもがふんわりとした
パステルならではの絵を描くことができますし
絶妙に色を重ねたり、ぼかしたりして陰影を付け
吸い込まれるような美しい絵も描くこともできます。
●パステルの特徴
パステルはふんわりとした
優しい色づきが特徴です。
そしてパステルは
色を塗った部分に
消しゴムを使って
簡単に消すことができます。
消しゴムを使うと、
とっても簡単に光の表現ができるんです。
この方法で描けば、
例えば好みのパステルを2色と
あとは消しゴムだけという
かなり限られた画材でも
素敵なイラストが
描けます。
●色を混ぜる・グラデーション
色を混ぜたり
グラデーションを付けるときにも
パステルの良さが
発揮されます。
絵の具をつかった絵の場合、
綺麗なグラデーションを付けるには
予め画面を水で濡らしておき
色がなじみやすいようにしたり、
太い筆の両サイドにそれぞれ異なる色を付けて
なじませるようにしながら描いたり。
ちょっとしたコツが必要です。
パステルの場合
ティッシュペーパーやコットン
などを使って
色と色の間をこするだけでも
綺麗にぼやけて色が混ざり、
とても簡単にグラデーションを
つけることができます。
●消しゴムで消す
先程の、
描いた部分を消しゴムを使って
消す技法にも
使う消しゴムによって
異なる表現ができるのが
面白いんです。
光を描くとき。
角の尖った消しゴムで消せば、
細いシャープな光になります。
丸みのある消しゴムを使えば
太いしっかりとした光の線。
練り消しゴムを使うこともあります。
画面をトントンと軽く叩くようにして
色を消していけば
ふんわりとしたやわらかな光を
表現できます。
●マスキング
マスキングをして
模様を浮かび上がらせるのも
楽しいですよ。
マスキングテープを
好きな形に切り抜き
画面にそっと貼った上から
パステルで色を塗ります。
色を塗ったら、
マスキングテープを剥せば完成。
マスキングテープが貼ってあった部分には
パステルが付かずに
模様として残ります。
マスキングテープを
カットするのが苦手な場合は、
星、水玉、花、など
すでに切り抜かれた形で売っている
マスキングテープもあるので
(文具売り場にも売っていたりします)
そういったものを使えば
とても簡単です。
マスキングテープを剥す際は
そっと剥してくださいね。
もともと貼った後に剥しやすい素材のテープですが
貼り付けた紙の素材や、力加減で
剥しにくくなってしまうことも
あると思うのでお気を付け下さい。
●パステルの種類
パステルにも種類があります。
メーカーによって、硬さや色合いも違いますし、
スティック状のものだけでなく
ケース入りのものもあります。
パンパステルはファンデーションみたいな新世代パステルです。絵具に混ぜたりもできるのだとか。
基本的にはスポンジにパフパフして色を取り、描くのですが、きめが細かくてフワフワの優しい表現ができますよ。
(その他パステルの中にはオイルパステルという
油分の多いパステルもあります。
クレヨンなどがオイルパステルに当たります。
オイルパステルは別ページに書きますね)
硬いパステルは細かな部分の表現や、
シャープな印象の絵を描くときに、
柔らかいものは、
広い面のグラデーションを付ける際や、
ぼんやりと柔らかな表現に
使いやすいです。
最後におさらい
★パステルはふんわりとした表現が得意
★消しゴムやマスキングテープを使って表現の幅が広がる
★形状や種類も豊富
コットンやティッシュペーパーを使うと簡単に広い面を塗ることができるので、お子様も楽しめるかもしれないです。特別な技術を使わなくても、とっても綺麗な色が出るので楽しいですよ。