構図 バランス良く描くコツ

バランスの良い配置とは

簡単なイラストを使って絵の構図について見ていきます!
バランスの良い安定したイラストを描くためには、構図配置も大切です。
難しそうに感じるかもしれませんが
ちょっとしたポイントを抑えるだけなので、ぜひぜひ試してみて下さい。

 

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画面のどこに、何を描くかは意外と大事です。

配置によってイラストの雰囲気も変わるんです!

上手な構図の取り方は色々あるのですが、

あまり難しくすると嫌になってしまうので、

わかりやすく、簡単な方法を書きますね。

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まずは左右のバランスです。

イラストを使ってご説明しますね。

木々と家、

空には雲が

浮かんでいるイラストです。

まずは単純に、

左右のバランスが

そろっている構図について。

こちらのイラストを、

真ん中で左右に分けてみます。

中央に点線を引いてみました。

このイラスト、

左右に描かれている物体の量が、

だいたい同じくらいになっています。

 

量が同じってどういうこと???

ちょっと

わかりにくいと思うので

詳しく説明しますね。

 

まずは

地上に描いた物から

見ていきます。

地上の画面左側には木が2本

右側には木が1本と家があります。

地上にある物は

左右どちらも、

2つずつになっています。

(わかりやすいようにザッと縁取りしました。)

空に浮かんだ雲を見て下さい。

左右どちらの側も、

3つの雲があります。

大きさも左右で大体同じです。

このようにして、

左右に

大体同じくらいだけの量を描くと、

バランスのとれた

イラストを描くことができます。

 

ではここで

試しに、

左右のバランスを崩してみます。

物体の量を

左側だけに偏らせてみますね。

こんな感じです。

なんだか左側の空が

雲でギチギチに

詰まっている感じがして、

逆に右側の空は寂しいです。

縁取りして見るとこんな感じ。

アンバランスです。

 

イラストを描く際に、

ほんのちょっと

左右に描くものの大きさを

意識してみてください。

(正確ではなくていいのです!大体同じでOKです)

と、このあたりまでは、

皆なんとなくわかると思います。

 

さて

少しだけ難しい構図に

チャレンジです。

 

応用編

画面の左右に

同じくらいの量を描くと、

バランスがとれますよ、

という説明をしましたが、

実は・・・

あえて左右どちらかに偏った量

を描く方法もあります。

 

絵には

いろんな表現の仕方があるのです。

 

あえてバランスを一方に偏らせると、

印象的な構図になります。

 

先程のイラストを使って

見ていきましょう。

今回は

あえて片方に偏らせ、

かつ安定した見やすい構図

にしていきます。

こちらのイラスト

描きこんだ分量が多い

画面左側に比べて、

右側は少なくなっています。

 

真ん中に点線引きますね。

右側が少ないの、

わかりますか?

でも、ただ少ないだけではないんです。

よーくみると・・・

右下の端に進むにつれて

パーツが集まるような感じで

描かれているのが、

わかるでしょうか。

目印に、

三角形を重ねて描いてみます。

 

左側の分量が多い部分から、

右下に向かうにつれて、

徐々にパーツが

まとめられているんです。

 

このようにして

左右の分量が異なっても、

左右どちらかに、

1箇所だけ

パーツが集まっていくポイントを作ると

安定した構図になります。

1点にパーツをスッとまとめる様な感じで、

並べていくんです。

この構図は

目立たせたいものがあるときにも使えます。

 

このイラストで言うと、

右下の家が目立つようになっています。

 

なぜ家が目立つのか??

というと、

パッとイラストを見たときに、

目線は左側の大きな木々から

小さな家へと動くからなんです。

 

たまたま家をポイントにしたので、

画面下にポイントがありましたが、

画面の上側につくっても構いません。

(今度は家ではなく飛行機にしてみました)

このイラストの場合は、

飛行機がポイントになっています。

 

左側の木々から、

三角形に

徐々に飛行機へとパーツを

まとめて描いています。

左右に描いた物体の量を

見てみると、

かなり偏っています。

偏っているけど、

三角形を使って

飛行機へポイントを集めた構図なので、

アンバランスには見えないのです。

ポイントは真ん中でも良いです。

 

最後に

下でもなく、

上でもなく、

丁度真ん中の辺りに

ポイントを作ってみますね。

こんな感じ。

また少し雰囲気が変わりますよね。

ちゃんとそれぞれ、

雲の流れも、

ポイントに向かって

まとまるように描いています。

まったく同じパーツを使っても、

構図が変わるだけで雰囲気が変化するので、

いろいろ試してみるのも楽しいです。

 

ちなみに目印に使った三角形、

構図の取り方では

すごくよく出てきます。

 

今回のように

画面のどこかに

三角形を仕込むと

安定した絵になるんだそうです。

 

 

●●余談●●

私は普段絵を描くとき楽しく描くことが第一優先なので、今回のように線を引っぱったり、きちんと構図を考えながら描く、というやり方はあまりしていません。ただ、描いていてもいまいち構図が定まらないなぁとか、配置に不安定な感じがあるなぁと、上手くいかないときには、こういった知識を参考にすると作業しやすくなります。

苦手意識から絵が嫌いになってしまう方って多いと思うんです。「絵を描くことを楽しみたいけど、何を描いてみても自分の満足するものが描けない。絵が嫌いになりそう」とか、「絵は好きなのに、自分の絵が下手に見えてしまって恥ずかしい」というお話をよく聞きます。

知識として少しでも構図や配置のことを知っていることによって、もしかしたら苦手意識を突破できるかもしれません。ちょっとしたコツをつかむことで絵を好きになってくれたら嬉しいです。

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